ポルシェと言えば2ドアスポーツカーをイメージしますが、最近はSUVなども発売し車種が拡大してきました。
車種別にポルシェの車作りの変遷を概観してみます。なお、最近発売の車種については、モデル別に解説しています。
ポルシェ 911
ポルシェ・スポーツカーの代名詞が911。もともと1963年モデルの開発コードだったのですが、911が呼び名のように慕われていたので、その後も車種名として使われています。
開発当初よりエンジンを後ろに置いたRRタイプの空冷対向エンジンを搭載していましたが、排ガス問題などで1998年(996モデル)より水冷エンジンを採用しています。
ポルシェ 911 |
型式 |
発売年 |
車型 |
特徴 |
911 |
1963〜1974 |
2ドアクーペ |
空冷水平対向6気筒 |
930 |
1974〜1986 |
クーペ、カブリオレ タルガ |
ターボモデル追加 |
964 |
1986〜1993 |
クーペ、カブリオレ タルガ、スピードスター |
モノコックボディ |
993 |
1993〜1998 |
クーペ、カブリオレ タルガ |
ターボ+4WD登場 |
996 |
1998〜2005 |
クーペ、カブリオレ タルガ |
水冷エンジン搭載 |
997 |
2005〜 |
クーペ、カブリオレ タルガ |
エンジン出力向上 |
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ポルシェ ボクスター
ポルシェ・ボクスターはポルシェのエントリーモデルとも言えるロードスター車です。電動のソフトトップを備えており、2003年モデルからはリアウィンドウがガラス製になり後方視認性が改善されています。
ポルシェ ボクスター |
型式 |
発売年 |
車型 |
特徴 |
986 |
1996〜2004 |
ロードスター |
ミッドシップ水冷エンジン |
987 |
2004〜 |
ロードスター |
バリオカム (可変速バルブ) |
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ポルシェ ケイマン
ポルシェ・ケイマンは2005年に新しく投入されたミッドシップ2ドアクーペで、ボクスターと911の中間に位置するモデルです。
エンジンはボクスターをベースに開発され、可変バルブ機構を進化させたバリオカムプラスを搭載しています。
ポルシェ ケイマン |
モデル |
車型 |
馬力 |
エンジン |
ケイマン |
2ドアクーペ |
295 |
水冷水平対向6 |
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ポルシェ カイエン
ポルシェがフォルクスワーゲンと共同開発したSUV車がポルシェ・カイエンです。ポルシェの代名詞である水平対向エンジンは搭載せずV型エンジンを使っています。オフロードも走破するSUVでありながら、スポーティなハンドリングと圧倒的なパワーを誇っています。2002年に初登場した車種でまだ大きなモデルチェンジはありません。
ポルシェ カイエン |
モデル |
車型 |
馬力 |
エンジン |
カイエン |
SUV |
250 |
V6 |
カイエンS |
SUV |
340 |
V8 |
カイエン・ターボ |
SUV |
450 |
V8ターボ |
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